ずっと大好き…この恋は秘密 …


みのりが浅井と圭司の姿を見つけて歩み寄ってくる。


そして圭司を怪訝そうに見る。


「圭司くん何してるの?


店長に買い物頼まれてたのに…

ってゆうか浅井さんと何話してたの?」


みのりが少し疑うように圭司の顔を覗き込む。


「好きなグラビアアイドルの話(笑)」


「…最低」


みのりが顔を歪めながら圭司に言うと圭司が笑う。


「健全だろ(笑)

…浅井はEカップくらいが好きなんだって。

まぁ、頑張れよ(笑)」


圭司がニヤニヤ笑いながら
みのりの肩にポンと手を置いてお店の方に歩いていく。



しばらく黙っていたみのりの目がゆっくりと浅井に向けられて…


カバンで自分の胸を隠しながら
浅井を睨むように見つめるみのりに浅井が口を開く。


「や、嘘だから(笑)」


「嘘っ!


おっきいのが好きなんだ…

あたしじゃ物足りないんだ…」


悔しそうに言うみのりを見て浅井が笑いだす。


「おまえなぁ…(笑)


…まぁとりあえず乗れよ。

寒いだろ」


浅井に促されみのりが助手席に座る。


浅井がエンジンをかけるとラジオから知らない洋楽が流れてきた。


テンポのいい曲が流れているのにもかからず

車内を重い空気が包む。


その空気を発しながらカバンを抱きしめたままのみのりに

浅井が笑いながら声をかける。


「…だから嘘なんだって(笑)

別に胸なんか普通にあればいいし」


「普通って何カップ?」


浅井の言葉にみのりがすかさず聞く。


「……」


みのりが胸の前で抱きしめるカバンを見ながら考え込む浅井を
みのりが叩く。


「エッチ!」


「でも本当にオレ胸とかあればいいくらいにしか思わないし…」


そう言ってちらっとみのりを見ると…

まだしょんぼりしている事に気づき
浅井が優しく微笑みながら小さくため息をついた。




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