王国ファンタジア【宝玉の民】

盗賊と情報屋





奪われた仲間の核石を取り戻す為に、ドルメックが選んだ道は『盗賊』だった。


あの忌まわしい出来事から、奪われた核石の情報を辿りながら生きてきた。


【宝玉の民】であることをひた隠し、街から街へ渡り歩き、集めた情報を元に仕事に掛かった。


今までに集めた核石は14個…。

68個にはまだ遠く及ばない。



盗賊として生きてきたとはいえ、最初のうちはただ生き延びることで精一杯だった。

それも当然である。
その当時、まだ10にも満たない年齢だったのだから…。
そんな年齢では働くこともままならず、教会からの施しを受け、それでもどうしようもない時は盗みに手を染めた。

お陰で盗賊としての技術はかなり早く身に付いた。
そうでないと、生きていけなかったのだ。





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