薔薇の王女
「ふざけないで!!!」
ドコッ!!
私は力いっぱい膝でウィリアムの腹を蹴り上げ
怯んだ隙にその場から離れ
「あなたは人をなんだと思ってるの?全て自分の欲望の為の道具??ふざけないで!!」
私は声を上げ怒鳴る
今までこんなに怒りが込み上げてきたことなんてなかった。怒鳴る事なんて今が初めてで
「女は道具じゃない…一人一人ちゃんと生きてるの。犠牲にしてもいい命なんてないわ!!! 」
この男本当に許せない
私男だったらもっと殴ってるわ!!
腹を抑えながらふらつきながらこっちに向かってくる
「……ゲホッ、女など所詮は道具だ。それを利用して何が悪い」
「女だからって馬鹿にしないで…あなたには償ってもらうわ、その命で」
「メアリ様があなたの言うことなど信じますかな…?妹として認められてないあなたを」
私を嘲笑う様に吐き捨てる。その言葉が胸に刺さり
苦しく思ってしまう