KILLER DOLL~君が教えてくれたこと~
「お前……後で話しあるから」
俺が、仕事をする時の目でそう言うと啓汰は一瞬固まった
「…分かった……」
俺は姉崎の長い髪を指に絡ませる
「す、駿河くん……?」
姉崎の戸惑ったような声が聞こえる
「…何?」
チラッと姉崎を見ると、姉崎は俺の髪を撫でた
「…綺麗な髪だね
どうやったら、こんな色に染めれるの?」
俺は、姉崎の髪から手を離し、自分の長い髪を触る
「……これ、父親に染められたんだ
その時から、ずっと髪切ってないからもうこんなに長くなった…
そろそろ切るか…
この髪の色も嫌いだし」
反抗したり、勝手に何かしたら怒られると思ったから、髪が染められても嫌がらなかったし、切らなかった