KILLER DOLL~君が教えてくれたこと~
面倒だったから、早口でそう言った
「古賀…?
涼に子がいたんですか、空さん?」
昇は、所長に顔を向けた
俺はあくびをして、所長を見る
啓汰は、トイレに逃げたみたいだ
救護室の扉が少し開いてみる
俺は扉を閉める為に立ち上がった
「…言わなくて悪かったと思ってるよ
でも、蜜屡は組織にとって大切な人材なんだ」
俺は扉を閉め、昇のベッドの隣に置いてある椅子に座る
「…どういう意味ですか?」
昇は所長を真っ直ぐに見つめる
俺は外を眺めながら話を聞いていた