KILLER DOLL~君が教えてくれたこと~





「駄目じゃないですか、話したら~」





白衣を着た、医者みたいなやつが救護室に入ってきた





「内密にって言われたでしょ、空さん?」





そいつは、ニコニコしながら俺らに近づいてくる





初めて見るそいつから、俺は目を離さないで、櫻華を握る





「ん?





…怪しい者じゃないですから、警戒しないでください」





俺に目をとめたそいつは、苦笑いしながらそう言った





それでも、そいつの怪しいオーラが気になって、櫻華から手を離さない





「…久しぶり、ですね」





昇が強張った顔でそう言った





所長は俺と一緒で、そいつから目を離さない





「ですね~





僕がいない間に何かいろいろあったみたいですね





まさか、あなたが怪我をするなんて思いもしませんでしたよ」









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