KILLER DOLL~君が教えてくれたこと~





フラフラとした足取りで俺に近づく男





「…依頼人からの言葉だ





黙って聞け」





俺は紙に書いてある言葉を読んだ





それはもう、これ以上ないほど棒読みで。





「…人の女取りやがって、お前なんか死んでしまえばいい





ま、苦しめず殺してやるんだから、感謝しろよ





今まで有難うございました、先輩





…あんたの大切な後輩より」





…殺すのは俺なんだけどな





「…何なんだ、お前!!」





お?





心当たりがあるみたいだな





「俺?





…俺はあんたを殺せって言われただけ





じゃ、さっさと済ませたいんで」





俺は櫻華を丁寧に出す





…うん、今日も綺麗だ





「そ、そんな玩具出しても怖くないぞ!」





…いやいやいや





かなりビビってんじゃん……









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