KILLER DOLL~君が教えてくれたこと~





啓汰がすばやく俺のところへ駆け寄り、抱きついてくる





…嬉しくない





「離れろ





俺、そういう趣味ないから」





俺はそう言うと、啓汰はゆっくりと離れた





何かブツブツ言っているが、気にしないでおこう





「えっと…





鋼柳、説明してくれる?」





微妙な空気になってしまったので、昇が俺に優しくそう言った





「あぁ…





どっちが早く仕事を終わらせられるか競争してたんだ





それで、負けた方が所長の頭を殴る」





昇は、なるほどね、と苦笑した





…昇を殴ってたら、どうなってたんだろう









< 322 / 356 >

この作品をシェア

pagetop