KILLER DOLL~君が教えてくれたこと~
啓汰がすばやく俺のところへ駆け寄り、抱きついてくる
…嬉しくない
「離れろ
俺、そういう趣味ないから」
俺はそう言うと、啓汰はゆっくりと離れた
何かブツブツ言っているが、気にしないでおこう
「えっと…
鋼柳、説明してくれる?」
微妙な空気になってしまったので、昇が俺に優しくそう言った
「あぁ…
どっちが早く仕事を終わらせられるか競争してたんだ
それで、負けた方が所長の頭を殴る」
昇は、なるほどね、と苦笑した
…昇を殴ってたら、どうなってたんだろう