黒いペンキが零れた後は
「ティオのせいだ。ティオが!」


ティオは、ぼくを見下ろして嘲笑った。


「なんだ?人のせいか?最低だな」


真っ黒以外の世界を望んだのは、間違いなくぼくだ。
分かってるのに、他人になすりつけたくなる。


「安心しろ。明日からは、また真っ黒な世界が始まる。諦めて生きるんだな」

「君・・・悪魔だろ?」


ぼくは、ありったけの憎しみを込めて言った。


「さあ?」


ティオは、ぼくを嘲笑ったまま消えていった。
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