黒いペンキが零れた後は
コン、コン、コン

ぼくの夢を誰かがノックした。

ガチャッ、キィィィー

ドアを開けると、誰も居なかった。
でも、確かにぼくの目の前に居る。
フワフワしたものを感じる。

「1日だけ、世界を彩ってあげようか?」

フワフワしたものは、偉そうに言った。
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