愛は要らない
「綾野?やっぱり、少し変だよ?何かあった?」
「・・・・・・なんでもないです」
そんな風には見えないから、心配になったのだが・・・
「妊娠なんて初めてだから、不安・・・なんだと思います」
「そうか・・・。そうだね。気付いてあげれなくてごめん」
綾野の前に立ち、申し訳ない顔をする遥に、綾野は自分の発言を後悔する
(妊娠を理由にするなんて・・・)
情けなくなって、うつむいてしまう
「綾野?」