愛は要らない
つわり、というものを、初めて経験した
気持ち悪くて、食べたいのに食べれない
かなり苦しくて、綾野はしばらくの間、客間で寝ることにした
「別に、僕は構わないよ?」
「夜中に起こして、次の日の仕事に支障が出ては困りますから」
仕事へ向かう遥を見送るため、綾野は玄関にいた
「気にしないのに」
苦笑いをする遥に、綾野は口をおさえる
「うぷ・・・っ。・・・・・・ごめんなさい」
「何もしないで、ゆっくり過ごしなよ?」