一緒
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[一年ちゅ~のは早いな]

「朝から煩いわ-」

[人がせっかく電話してやってるのになんやねんむかつくわ-]

「堪忍」

[も-お前そればっかやな?何回聞いたかわかるか? 耳にタコやで! タコ!!]

笑って、泣いて、困って俺はこうやって生活をしていた。

家族にも婚約者にも親父の知り合いにも何も言ってない。

言えるわけがなかった。

彼女よりこれから妻にする人より名前しか知らん彼女のことを言うなんてできんかった。

[せやけど安心したわお前が強くて]

「ははっ当たり前やん自分勝てたことないやろ?負けるか-」

[うわっめっちゃむかつく切るでっ!]

「ごめん冗談やって、でも公衆電話やからもう切らんと…」

通話をやめて僕は公園を出て行った。

生活はまあまあやれてる方だった。
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