一緒
あれからすぐに彼女の家にあがった言っとくけど病院が休みやったやけやで?

単に近いからやってだけや。

じゃなきゃこない凶暴な女の家に誰が寄るちゅ~ねん。

「ごちゃごちゃと、黙ったりできんの?」

「むかつく…つっ…わざとやッ!!」

「はァ?」

「唇に触れたやん!ああもうなんておんなと出会ってしもうたんかな-?あ~あ…そりゃあいつも…ってなに?なんで泣くねん」

急にしおらしくなって長い髪を下にして彼女は泣き出した。

「泣けばおとこはだれでもなんて思うなよ」

「思ってない-」

「うわっかわいくな~…」

「うるさいッ…」

また叩くしもうこいつなんやねん。

ずぶ濡れなままなの忘れるほどイライラしとったんや。



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