紫陽花
サーッと流し読みをしたらヒロインと書いてあった。
「はっ!?ヒロインって誰だよ!?」
「あっそれは葵だよ。」
「木ノ下!?何で俺があんな黒い巨塔とカップルにならなきゃいけねーんだよ?」
ふと気配がして後ろを振り向いたら木ノ下が居た。
「誰が黒い巨塔だって?」
「オメーだ馬鹿!」
「葵だって好きで168になったわけじゃないの!」
「はっ?馬鹿じゃねーの?俺より2センチもでけえじゃねーか!」
「うるさいっチビ!」
笑いながらゆってた木ノ下だったけど俺の勘に障る言葉をゆったと気付き焦ってた。
「今日もうめんどいから帰るわ。このブスの面見たかねーし。」
谷口の制止をシカトして前田と東を無理矢理連れて教室を出た。
木ノ下は涙を流し声をあげて謝りながら泣いてた。
「あーあクラスのヒロイン泣かしちゃった!」
東が口を開いてそんなことをゆってきた。
『あのデカブツのどこがヒロインだ』
そんなことを考えながらその日は前田の家で一日酒を呑んで過ごした。