陽だまりの午後 ~れおん・マロン・ポン太 ある1日のお話~


「今日さ〜、日直当番なんだ〜。早く登校しなさいとかって言われたんだけどね〜、ヤバイぐらいに遅刻しそうなんだよね〜」

アタシは、そんなことはよそにさっそくご飯に向かった。

『だったら、早く行けば?』

「なんか、マロンはいつもオレのこと無視してない?ピ〜〜〜ッとか鳴いてよ」

『鳴いても、何言ってるかわかんないでしょ?』

つくづく思う。

こんなアタシは、きっとゲージから離れたくてウズウズしていて。

いつも自由を持て余しているたかしくんが、とても羨ましく思えていたんだろう。

たかしくんから何かされると、ものすごくイライラする。

黄色い小鳥が、イライラって・・・。

絶対、あり得ない。

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