秘密の生徒会探偵団☆
そんなあるときだった。
いつものように冬香と下校しようとした。
「あっ、やっばーい!!理科のノート教室に置いてきちゃった。
どおしよ……あ、きょうこっ。先帰ってていいよっ。
私、ノート取りにもどるから!!」
「嘘!?早くしないと校門閉められちゃうよっ。鞄もっててあげるから、早く行ってきなって」
「ありがとおっ。じゃ、これよろしく、ってわぁぁっ!!」
とり損ねた冬香の鞄が地面に散乱した。
「私がが拾っとくって!!それより早く行ってっ。」
「うんっ、ホントごめんね。」
そう言って冬香は来た道を駆けていった。
「あ~あ……また派手にやって。」
教科書やらノートやら、鞄に入っていたもの全部を、1冊ずつ拾っていた。
「ん?」
その中に、1冊の小さなノートのページが開いていた。
ページを埋め尽くす文字。
授業でここまで詰めて書くことはまずないから、日記かなんかだと思って、なるべく見ないように拾おうとした。
「でも、私は見てしまった……。」
【さらは多重人格だった。】
「「「!?」」」
そんな……っ。さらちゃんが………多重人格……?