秘密の生徒会探偵団☆
はっ、としたとき、向こうから足音が聞こえたの。
慌てて落ちた荷物をまとめて、その場を誤魔化したわ。
「あれ?
先に帰ってくれてよかったのに〜。」
「う、うん……あのほらっ、この先の道暗いし、1人じゃお互い危ないでしょ?」
その場しのぎでおもったことを言って、なんとかしのいだわ。
なにも知らない冬香は、明るく私の手をひいた。
さらちゃんを見たのは、その数日後。
その時はさらちゃんはさらちゃんのままだった。
恥ずかしがることもなく、無邪気に笑いかける小さな女の子。
こんな小さな子に、どれだけのストレスを抱えこんでいたんだって……とても、苦しかった。