秘密の生徒会探偵団☆


「これが……私の知る彼女たちの過去よ。

私たちが中学を卒業したのと同時に、彼女たちは引っ越してしまったから、それ以来どうなったかわからないけれど……」



「話してくれて、ありがとうございます。」




丁寧に頭を下げた陵につられて、あたしも慌てて頭を下げた。








「っていうことは遠藤冬香は、長畑さんと同い年なわけですよね。


失礼ですけど、長畑さんは今いくつですか?」



ここまでを陵が主体に進めている。




「あまり人前では言いたくないけれど、これでも25よ。

そろそろ結婚も見据えていきたいわ〜」


「25……つまり遠藤さらとは9つ違うわけか。」





きょうこさんの最後の言葉には反応なしの陵。



そのままぶつぶつと言って、1人の世界に入ってしまった。







「あ、あの!!
実は今日、さらちゃんの家へ行ったんですけど……成り行きでパーティーの招待状もらっちゃって……。」


「招待状?
またこんな時に?」




不思議がるまさ兄に、あたしはコクリ、と頷いた。






「もしかしたら、さらちゃんのことで何かわかるかも知れないって言っていました。


今度、探偵団のメンバーで行こうと思うんです。」



「そうね……場所はどこかしら?」



「あっ、ちょっと待ってください……えーっと、………森宮プリンスホテル、です。

日にちは、明後日で、午後4時からです。」



「岩瀬くん。」



「はい」






スッと立ち上がったまさ兄は、部屋から出ていってしまった。







「本当にそのパーティーが存在するなら、他の人も招待しているはずだわ。

そうすれば、事件性も薄くなるしね。確認よ」





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