秘密の生徒会探偵団☆
「今日は、ありがとうございました。」
陵がペコリと頭を下げるのを追うように、あたしも続いて頭を下げる。
「いいのよ。
そもそも黙っていた私も悪いし。
あなたたちは事件を解決しようと一生懸命なのに、そのわずかな手がかりを絶とうとしていたんだもの
ごめんなさいね。
あの2人にも頑張ってって言っておいてね。」
まさ兄ときょうこさんに見送られたあたしたちは、駅に向かって歩いた。
「………にしても、多重人格、か。」
「うん……」
あたしは多重人格のことをよく知らない。
でも、普通に生活している上で、そんな事は普通ならあり得ない。