秘密の生徒会探偵団☆
「あのぉ……」
「「え?」」
見事に被った姉貴と俺の声。
振り返ると、由比とおばさんが覗きこむように居間のドアの隙間から顔を除かせていた。
「わわっ、ごめんね!!
あたしつい興奮しちゃって〜、あはは!!
ごめんね、陵っ。
あたし最近カルシウムたりてなくてさぁ〜。もう参っちゃうわぁ……。」
「バ、バーカ。
急に怒鳴りだすから驚いたぜっ。ったく迷惑考えろよなあ〜、あは……あはは。」
慌ててお互いをみながらニコニコと苦笑いを続ける俺たち。
少し天然の入っているおばさんは、若いわね〜、と全く気にしてない様子。
それに対して由比は、鋭い洞察力と推理力を持ち合わせてるだけあって、いぶかし気な表情を浮かべた。
「あ、あぁ!!
そういえば由比!!
俺、まだ止まった部屋片付けてないんだっけ!!
片付けてくるわっ」
「あ、うん……」
いまいちピンと来ないのか、由比は納得しきっていない顔で俺を見送った。