秘密の生徒会探偵団☆
「……わかんなくて、いいよ。」
ボソッと呟く俺に由比はムッと表情を険しくさせる。
「嘘つく、って言ったって別に嘘なんかついてっ」
突然言葉をつまらせる由比。
その理由は俺。
目の前にある由比の真っ赤な顔。
お互い額をあわせた状態に、由比は口をパクパクさせていた。
そりゃ、俺だって何でこんな大胆なことしてるかわかんねぇ……。
体が勝手に動いた。
そんだけだな。うん。
てか、そう思わないとやってけねえだろ、これ。
「これで、俺が何考えてるかわかんねぇだろ?
好きなヤツがいんのか、いないのか。
もしくはお前が好きか。はないか!!」
って何涼しい顔で変なこと口走ってんだよ、俺!!
「な、なななっ/////
何であたしの可能性はないのよ!!
少しは女の子としてみてくれてもいいじゃん!!」
「え゛」
押し付けたはずの額を押し返してくる由比。
恥ずかしがってるって言うより、怒ってるよな……?
「何だよ、ヤキモチ?」
額をあわせたままの会話。
そろそろ首も痛くなってきたんですけど……
「バーカ。
陵にヤキモチ?ないない。
したとしてもその美形ぐらいだね。女顔!!」
何をぉっっ!?!?
「俺は男だっ!!
それにそっちの趣味があってこんな顔になったんじゃねぇんだよ……っ
わかるか?由比ちゃん。
恨むなら俺の親を恨みな!!」
って……あれ?
俺ってこんなことをするために額を合わせてたんだっけ?
夢のかけらすらねぇじゃねえか………。