秘密の生徒会探偵団☆
思わず勢いで振り向いてしまったあたしたち。



って、これってかなり危ない展開なんじゃ……。






不思議そうに近づく50過ぎくらいのおじさん。

陵も少し……てゆーかかなり顔があせっている。







「こんなところで何をしているんだ?」


「えーっと……荷物の整理をちょっと……」



完全に硬直してしまった陵に変わって、珍しくあたしが対応する。



「おお、それはご苦労さん。
私はねぇ、先週ここに移ってきたばかりでまだいまいち場所がよくわからなくてねぇ。

君達もそのことは知っているだろう?」


「「え」」



「あれ、知らないっていうのはショックだなぁ……
これでもちゃんと全部の部署に挨拶したと思っていたのに。


私はね、
特別犯罪一課の部長を務めている小林ってい「あぁ!!あなたが新しく来た部長さんでしたかっ。」



突然大きな声を上げて最高級と称してもいいくらいの飛び切りの笑顔をしたのは陵だった。






「いや~、はじめまして。特別犯罪一課の岩瀬です

実はこの間の挨拶のときにちょうど事件の捜査で出ちゃっていたんですよ。
でもまさかこうやってしっかりと挨拶ができたなんて光栄です。」



握手までした陵。
そのあまりの余裕さに、あたしは横で舌を巻いていた。

< 227 / 471 >

この作品をシェア

pagetop