秘密の生徒会探偵団☆
ガンッ!!
突然脳天に衝撃が走った。
「っっったぁっ!!」
何だよ、いきなり!!
顔をあげると勇斗がものすごい形相で俺を睨み付けている。
「何しやがんだよ!!」
「それはこっちのセリフや、アホ!!
なにボケっと間抜けな顔しとんねんドアホ!!」
こいつだまってりゃ人のことをアホアホって……っ!!
「何や、その納得いかへんみたいな顔は。
だからお前はアホやねんっ。」
「あのなぁっ!!
説明もなしに人殴り付けてアホって、お前の頭ん中の常識はどうなってんだよ!!」
「アホなやつにアホ言ってるだけや!!
何も間違ってへんやろ!!
何度でも言ってやるわ。
アホアホアホアホアホアホ!!」
ゼーゼー……
2人して肩で息をしながら睨み合う。
だが、突然勇斗は呆れた眼差しを俺に向けた。
「どっかの誰かさんが気持ちよさそうにスヤスヤ眠っているうちに、困ってる人がいたってだけや。」
何だよ……それ。
「あのなぁ、陵。
いくら由比の事が好きでも、いきなり何も考えずにキスすんなや。
由比が気の毒やわ。」
………………は?
「お前っ、何出任せいってんだよ!!
もしかしてそんな理由で俺を殴り付けたのか!?」
「そんな理由やて!?
大体出任せでこんなこと言うわけないやろ!!
お前が熱でボォッとしてる間に無理やりしたんだよ!!」
う、嘘だろ……/////
「………///////」
「ようやく理解したか。
で、どうしてくれるんや?
由比は戸惑ってるで。
キスした本人の気持ちがわからない上に、当の本人は覚えてないんやからな。」
んなこと言われても……。
……何やってんだか、俺。