秘密の生徒会探偵団☆



「あら、一瞬誰かわからなかったわ。」



パーティーを行うホテルの前に着くと、きれいに正装をした長畑さんと兄貴がいた。



その横で、頻繁に高そうな車や人が通り過ぎている。




「さぁ、いきましょ。
こんなところにずっと居ても風邪ひいちゃうわ。」



優雅に微笑む長畑さんに、俺達はついていった。



「ねぇねぇ、陵。」


「ん?」


隣を見るといつもの調子で由比が俺の袖を引っ張っていた



「まさ兄かっこいいね♪」


「え゛!?」



思わず大きな声を出す俺に、さっとみんなが振り返る。



「何、大きな声だしてんのよっ。
目立っちゃうでしょ!!」


「お、おぉ。わりぃ……
って、何でいきなりそんなこと言うんだよ。」


「陵何イライラしてんの?
もしかしてまさ兄だけカッコイイって言われてくやしいの?」





大きな声にならないように、由比はククク、と笑った。







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