秘密の生徒会探偵団☆
電車に乗り込む俺たち。
平日ということもあってか、車内はサラリーマンばかりだった。
「今日で事件が解決するのか、それともまだほんのスタートにすぎないのか……」
七海が突然口を開いた。
「それとも手がかりなしか。でしょ?」
七海の言葉を引き継ぐかのように、由比も口を開く。
「せやな……今日で事件が解決できれば1番なんやけどなぁ。」
「まぁどちらにせよ、動いてみる価値はあるってことだな。」
しんみりというか、緊張感に包まれたその場を俺は壊した。
もともとそういう環境が嫌だからだと思う。
その言葉に残りの3人は微かに口を緩めて首を縦にふった。
そして、その中の矢井田由比は、そうだね。と言う口が動いて見えた。