秘密の生徒会探偵団☆


そう思いながら振り向いたあたしの目線の先には陵と勇斗がいた。



「どうしてずっと休んでたの!?
心配してたあ!!」

「かんにんなあ……
ちょっと色々あってな。」


そう言ってうつものように軽い調子ではらりと流す勇斗。


「そういえば昨日学校の授業でクッキー作ったの
よかったら岩瀬くんに食べてほしいなあ♪」







ズキン



―――――あ、あれ?


なんだろ……今変な感じが…。




「あたしのも食べてほしーいっ」

「あ、ちょっとずるい!!
あたしも持ってきたのに~!!」


なんで?なんで?

いつもと一緒の光景なのに……。






「わりぃ。俺甘いもの苦手何だよねー。
気持ちだけ受け取っとく!!」



あれ?
陵……嘘ついてる。





だって陵甘いもの大好きだもん。


そう思っているのと同時に、どこかで安心しているあたしがいた。







なんでだろ……。


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