蒼天ノ神
雹「お前は本物の蒼天なのか?」
先程まで思考停止していた雹ちゃんが蒼ちゃん(龍だった方)に話し掛ける。
「勿論本物だよ。俺もこっちの俺も、ね。」
笑いながらチラッと横たわるもう一人の蒼ちゃんを一瞥する。
「信じられないなら信じさせてやろうか?なんなら雹の過去の恥ずかしい話でも…どうだ?榎歌は聞きたいか?」
えっ……
私に話をふられても
でも雹ちゃんの恥ずかしい話かぁ
聞いてみたいかも
「聞きたい。」と答えようとしたら、隣から視線を感じた。
何となく分かる……私
睨まれてる!!
口から出た言葉は自分の意思とは異なる「遠慮します。」という言葉
聞きたかったなぁ
「だから顔に出てるって」
私の表情で思っていることを悟ったらしい蒼ちゃんは楽しそうに笑う。