セツナイロ


あたしはまだ頭の中で今の状況が処理できず、口をパクパク動かしていた。


手の中のおにぎりがもう恐ろしい姿になっているなんて、気付く訳もなく…



「ねぇ、ユズちゃんって本当にアスカくんと付き合ってるの?」

「え?」

清楚発言女もとい、ミヤザキハルちゃんが屈託のない笑顔であたしに問う。



「みんな噂してたんだよねー。
ユウって人とも付き合ってんでしょ?」

「あたしが…

あたしがアスカと付き合ってる…?


それ、笑えない冗談。」


だって、アスカは別の人が好きなんだもん。

「ふーん…

んじゃオオカワラナツキと別れたっつーのもガセか…。」

片耳ピアス男、もといサカグチカイトくんが腕を組み、視線を空に移した。


「そうなるんやろなぁ。

ナツキは顔だけべっぴんさんなさかい。」

関西弁男、もといミキマサトくんがどこかを睨みつけながら何故か悔しそうに歯ぎしりをした。



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