セツナイロ
程無くしてバス停の前で止まったバイク。
ヘルメットを取ったその人物の顔は、間違いなくあたしの親友。
「はるきぃー……」
もう泣きそうだった。
「ったく……
お前は一体何やってんだよ。」
ハルキの視線は怒っていた。
でもその奥にほんの少し見えた安心感は恐らく見間違いではないだろう。
「はぁー…
皆心配してたんだからな。
ちゃんと連絡入れろよ。」
「…うーん……」
あたしにヘルメットを渡しながらハルキが言った。
「…ん?」
何時まで経っても電話もメールもしないあたしを不思議に思ったのか、あたしの顔をバイクに乗りながら覗き込んで来た。
あたしは顔を背ける。
その様子から何かを悟ったのだろう。
ハルキがあたしの手の中にあるケータイをパッととった。
「お前なぁ………」
この後怒られたのは言うまでもなく。
結局はハルキのケータイからルナとアスカに電話をした。
2人とも凄く安心したように深く息を吐いていた。