私の可愛い小悪魔BOY
「拓海くんっ」
河原が近づいてきた。
そして俺の腕を掴んだ。
「おじさんが今日は遊んでいいって」
「海さんがそう言ってたの?」
「うんっ!」
「じゃあ…海行く?」
俺は動こうとしたけど
河原が腕を掴んでて動けない。
てか胸近い…。
「待って…拓海くん」
「どうしたの?具合悪い?」
心配になって河原の顔を
覗き込むと嬉しそうに笑った。
「なんで笑ってんの?」
「…やっぱり拓海くん優しいね」
「え?あ、ありがと…」
顔が熱くなるのを感じた。
けど美優の顔が頭に浮かんだ。
俺が好きなのは美優。
それはまぎれもない気持ち。
「ごめん。俺…美優に電話するから」
「…そっかー!あたしもゴメンねっ」
河原はさっと手を離した。
一瞬だけ暗い顔をしたような気がした。