私の可愛い小悪魔BOY
「うめーっ」
自販機で買ったばかりの
棒アイスを少しずつ食べる。
俺は今上ってきたばかりの
長くて急な階段を見下ろした。
「この階段はホント疲れるなぁ…」
アイスを売っている売店や
海から1番近いトイレなどなど…
どれも海辺からこの階段を
上ってこなければ行けない。
「ほんと不便なとこだよねっ」
「えっ?」
誰もいないと思ってたのに
いつの間にか後ろには河原がいた。
「河原…ビックリしたー…」
「あたしはトイレに行ってたの」
「なるほどね」
俺は階段の1番上の段に座る。
河原は俺の隣りに座って
ゆっくりと海辺を見渡す。
「今日はお客少ないねー」
「天気悪いしなー…」
俺は空を見上げながらそう言った。