私の可愛い小悪魔BOY
「拓海くんっ」
「なに?」
河原のほうを向くと
真剣な表情をしてた。
いつもの笑顔はない。
「単刀直入に言うね…」
「…うん」
「彼女と別れて」
「…は?」
河原にふざけてる様子はない。
なに言ってんだ…?
「それであたしと付き合って」
「いや…意味分かんない…」
「初めてなの…」
「?」
河原の顔は少し青ざめてる。
具合でも悪いのかな…?
こんな状況でも心配してしまう。
「あたしに振り向かない男は初めて」
「…ふーん」
なんて言っていいか分からない。
俺はアイスをかじる。