キラキラ光る
タイヨウ
『今日は全国的に雨でところにより雷雨となります。』
耳障りなアナウンサーの声がテレビから聞こえる。
私は半分だけ食べたパンを皿に戻し台所の流しの横に置く。
そして最低限の物だけ入った鞄を持ち玄関へ向かう。
『あっ!ちょっと零!傘持ってきなさいよー?』
リビングから聞こえる母親の声を無視し学校へと向かう。
何も変わらない毎日。教室についたっていつものメンバーで固まって喋っている女子。
くだらない事で笑いあう男子。
本当にこの世界はくだらない。
ため息をつきながら雨が降りだした外をぼんやり見つめる。
『おっっっはよーー!』
大きな声に思わず驚き声のしたほうを見ると1人の男子が友達とじゃれあいながら教室に入ってくるところだった。
自分がもっとも苦手とする者、“神崎 颯太”だ。
あからさまに嫌な顔をしてからもう一度外を見る。
『あんさぁ、三橋チャンてそんなに俺の事嫌なの?』
きっとさっきの嫌そうな顔を見られたのだろう。
というか私がいつ”三橋チャン“と呼んでいいと言ったんだ!?
嫌そうな顔のまま『嫌いだし苦手』と答えると、『そっかぁ~。俺は好きだけどなぁ。』と照れもせず言ってくる。
きっとこの男にこんな事を言われたら普通の女子なら胸を高鳴らせるんだろう。
だけど残念ながら私はどうも思わない。
『あっそ』と適当に返事をし、授業開始のチャイムを聞きながら席へつく。
あっという間に4時間が終わりチャイムとともに机に弁当を広げるクラスメイトを背に片手に弁当を持ち足早に教室を出る。
学校の裏にある林を抜け少し行った所が街を見渡せる丘になっている。
入学してすぐにこの場所を見つけそれからお昼はここに来るのが日課になった。
『今日は天気悪くて残念。』
独り言を言いながら横に咲く一輪の向日葵を見つめる。
ここに来ると心が安らいだ。
お弁当を広げ食べ始める。
なんて幸せな時間なんだろうと思い自然と笑顔になる。
『三橋チャンが笑ってんの初めて見たっ!』
いきなりの声に口に含んだ唐揚げが出そうになる。
悪夢だ。そう思いながらも後ろにいる男子を睨む。
耳障りなアナウンサーの声がテレビから聞こえる。
私は半分だけ食べたパンを皿に戻し台所の流しの横に置く。
そして最低限の物だけ入った鞄を持ち玄関へ向かう。
『あっ!ちょっと零!傘持ってきなさいよー?』
リビングから聞こえる母親の声を無視し学校へと向かう。
何も変わらない毎日。教室についたっていつものメンバーで固まって喋っている女子。
くだらない事で笑いあう男子。
本当にこの世界はくだらない。
ため息をつきながら雨が降りだした外をぼんやり見つめる。
『おっっっはよーー!』
大きな声に思わず驚き声のしたほうを見ると1人の男子が友達とじゃれあいながら教室に入ってくるところだった。
自分がもっとも苦手とする者、“神崎 颯太”だ。
あからさまに嫌な顔をしてからもう一度外を見る。
『あんさぁ、三橋チャンてそんなに俺の事嫌なの?』
きっとさっきの嫌そうな顔を見られたのだろう。
というか私がいつ”三橋チャン“と呼んでいいと言ったんだ!?
嫌そうな顔のまま『嫌いだし苦手』と答えると、『そっかぁ~。俺は好きだけどなぁ。』と照れもせず言ってくる。
きっとこの男にこんな事を言われたら普通の女子なら胸を高鳴らせるんだろう。
だけど残念ながら私はどうも思わない。
『あっそ』と適当に返事をし、授業開始のチャイムを聞きながら席へつく。
あっという間に4時間が終わりチャイムとともに机に弁当を広げるクラスメイトを背に片手に弁当を持ち足早に教室を出る。
学校の裏にある林を抜け少し行った所が街を見渡せる丘になっている。
入学してすぐにこの場所を見つけそれからお昼はここに来るのが日課になった。
『今日は天気悪くて残念。』
独り言を言いながら横に咲く一輪の向日葵を見つめる。
ここに来ると心が安らいだ。
お弁当を広げ食べ始める。
なんて幸せな時間なんだろうと思い自然と笑顔になる。
『三橋チャンが笑ってんの初めて見たっ!』
いきなりの声に口に含んだ唐揚げが出そうになる。
悪夢だ。そう思いながらも後ろにいる男子を睨む。