キラキラ光る
『神崎・・。』

なんでここにいる!?という疑問をいだきつつ平常心を取り戻しながら彼の名前を呼ぶ。

『三橋チャンがいっつも昼の時間いないの気になってさ?追いかけちゃった!』
ごめんね?と言いながら苦笑いする奴。
―なんで・・?―

私なんてモノ価値はなく消えても誰も気ずかない。そう。―ワタシハイラナイモノ―

なのに・・・・それなのに。

私がいない事に気ずいてくれた。

それがどんなに嬉しい事か、それがどんなに私の心を救ってくれるか・・・・。
『・・あっ・・ありがとう。』

思わず無意識にお礼を言ってしまう。

あいつはキョトンと不思議そうな顔をしてから『なんだそれ!』と言って笑ってくれた。

『あっ!ねぇ三橋チャン。向日葵がさ、なんで上向いて咲くか知ってる?』

いきなりすぎる質問に戸惑いつつ『え・・知らない。』と答える。

『んー・・とね?“向日葵はタイヨウに恋してるんだよ”』
『え?』

『向日葵は自分が恋するタイヨウを見つめたくて上向いて咲くんだ。遠く離れていても自分だけを見つめて欲しいから大きく大きく咲くんだよ。』そう語る彼の横顔は“タイヨウ”のようにキラキラ光っていた。

『三橋チャン朝はスルーされたけど俺が三橋チャンの事
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