~Snow White~『一巻』
波打ち際を智久と歩く。


波の音・・・
潮の香り


そして心地よい風が
私の髪の毛をなびかせる。



「透き通ってるよ!?
うわ~ほら・・・・」

私はピンクのきれいな貝を拾い上げた。


「見て!!キレイ~」

空に掲げた。


背中から智久が抱いてくれた。


「俺は、雪湖の爪の方がきれいだと
思うよ・・・・」


「え?」

私の爪の先も薄いピンク色だった。


「雪湖の頬の色と同じ・・・」


そう言って頬同士をくっつけた。


ドキドキする胸は
私の頬をさらに赤くさせる・・・
< 133 / 323 >

この作品をシェア

pagetop