~Snow White~『一巻』
そう言ったら
涙が流れ落ちた・・・・・

「それはうれし涙かな?」
智久の声が泣き声に聞こえる・・・


「幸せだよ・・・今ね・・・
雪湖がどうしてこんな目にあうんだって
思ってきた意味がわかった。
トモと感じることが全部幸せだって
感じれるためだったんだって・・・」



「ごめん・・・
俺はあそこにいる雪湖を
守ってやることができなかった・・・
雪湖を見ながら
胸が痛くなることしかできなくて
俺がもっとしっかりしてたら・・・」


「そんなことない。
あなたに恋してるの感じてからは
見ているだけでドキドキした。
あなたが優しくしてくれてからは
少しづつ幸せだって思った。
誕生日は最高だったし
本当にうれしかったんだよ。」


波が足のそばまできて
二人でよけた。


「心が通うなんて思ってもいなくて
あの日、白雪姫は王子さまの
キスで幸せになったの。」
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