オサナナジミ
そういえばさっきから辰也クンの姿をみかけない
帰っちゃったのかな?
アタシは探しにいくことにした
個室をでて、入口のほうへ向かう
踊ってる人たちのなかにいないか慎重に見てまわる
『あっ』
見つけた
柱に寄りかかってケータイをいじっている
『辰也クン!』
辰也クンはすぐにアタシに気づいた
アタシは辰也クンのもとへいった
『何してたの?』
「特になんにも?なんとなく部屋に居ずらかったから・・」
辰也クンは顔をちょっと赤くした
アタシはそんな辰也クンの顔が見れなくて
「なんか顔赤いよ?」
『ちょっとお酒飲んだから・・』
「あれ?未穂チャンもう酒なんか飲むの?」
『まぁ・・』
そのとき辰也クンの手がアタシの頬にそっと触れた
驚いてビクっとなった
「なんで目合わせてくんないの?」
顔を近づけてささやいてくる
心臓が破裂しそうなくらいドキドキしてる
目なんか合わせられないよ・・