恋せよ乙女
しかも、それがあたしたちの初デートということになるのだ。込み上げる嬉しさに、自然と顔が綻ぶ。
「そう。ならいいけど。それなら明日、駅の北口に10時ね。」
「りょーかいです。…あ、ちなみに聞きますけど、結局何の用事なんですか?」
「ん、あぁ。生徒会で請け負ってる、学祭準備の買い出しだよ。装飾の部類も選ばなきゃならないし、どうせ誰かと行かされるなら紫音と行こうかと思って。」
生徒会の人間でもないのに、迷惑だった?
氷室さんはそう言い足し、心配そうにあたしの顔を覗き込む。
でも。迷惑だなんて、そんな。
あたしがそんなことを、思うはずがない。