恋せよ乙女

その後、特に鈴木さんと関わることも無く…否、関わるのを避けて過ごし、ついに迎えた金曜日。

日程としては、今日の午前中は最後の準備や仕上げをして、午後からは前夜祭。そして明日、明後日が本祭となっている。


「ちょ、これどうするの。」

「んと、それは大道具の人に聞いて。」

「はいはーい。」


パビリオンを開く訳ではないあたしたち三年は、本祭の際に公演する演劇の準備に大忙しで。と言っても、動いているのは大道具の係の人ばかりなんだけれど。


「……暇そうね、紫音。」

「ん。あぁ、世奈。それはお互い様でしょ。」

「まぁね。」


衣装や小道具、宣伝用のポスター作りを担当していたあたしや世奈は、暇を持て余して小さく息を吐いた。
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