恋せよ乙女
思わず瞬きするのを忘れてしまうほど、ただひたすら会長を見返せば、会長の頬が微かに緩む。
「でも、気づいた…というか、気づかされた。傍に居たい。守ってあげたい。大切…。明らかに他の子とは違う特別な存在になっていく、これが“好き”という気持ちなんだろう、って。」
……恐らく、もうすぐ核心に触れるのだろう。割れそうに痛む頭が、それを暗に示唆していて。
―――ズキン、
“だから、なってたんだよ紫音。
僕の中でキミが、いつの間にかどうしようもないくらい、大きい存在に。”
―――ズキン、
“たぶん、きっと。僕は紫音のことが好きなんだって、そう気づいた。”
もう、少し……。
きっと、あと少しで全て思い出せる。