恋せよ乙女

「……そこの書類、まとめて予算とかの計算してくれる?」


出された指示と、指さされた大量の書類。

え…?
ってか予算とかって…


「あの、するのはいいんですけど…。
それって山宮の仕事なんじゃ…?」


経理委員長、何してるわけ?

あたしの問いに、氷室さんは青筋が立ったような引き攣った笑みを浮かべた。


「その通りだよ。仕事溜めるだけ溜めたあげく、期日間際になって学校休むなんて、ふざけてるよね。」

「あー…。あはははは…。」


そういえば今日、山宮の姿を見てないことに今更気がついた。学校、休みだったんだ…。

すでに自分の仕事に手をつけ始めた氷室さんを見て、他人の仕事まで回されて大変だな、なんて、他人事のように思ったりもした。
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