恋せよ乙女

にこにこ笑うあたしを見下ろし、氷室さんはゆっくりと口を開く。


「…行くって ど こ に。」

「どこにって、生徒会室。」

「な ん で。」

「いや、それは話の流れから察しましょ?
んじゃ、隼人ばいばーい。」

「おー。」


全くと言っていいほど乗り気じゃない氷室さんを引っ張り、楽しそうに笑う隼人に手を振り歩を進める。

頑張れよ、そう隼人が口パクで言ってくれたのを見て、大きくうなずいて返した。


「…さ、氷室さん。まず何からしたらいいですか?」


生徒会室についてから氷室さんにそう問えば、返ってきたのは諦めたような笑みと小さなため息。

そして。
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