【長】野球ボール〜ソウソウの夏〜
「…あははは♪」


一呼吸置いて、励ちゃんも大笑い。


「一輝!!お前の彼女最強だなっ…ぶはははっ」


今のツボだわ!!

どこの悪魔が召喚されたのかと…!!


「……だな」


一輝も観念したのか、情けなく笑う。


「おー…つか、まじ叶夏のビンタきいた!!」


だろうな!!

あれはそこらのプロレスラーより、断然痛そうだ。


「一輝の顔すごい変形してて、思い出したら…ぶっ」


励ちゃんが思い出し笑いするから、俺もまたツボに入る。




「爽、励…まじ悪かったなっ」


謝るぐらいなら、最初からするんじゃねぇっつーの。


「その分試合で活躍してくれんだろ?」


「任せろ!!ぜってぇ試合出てやるっ」


「うんうん。みんな待ってるよ」


一輝は必ず帰ってくる。

だったらそれまでに、俺がしないといけないことはたくさんあるな。
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