‡キミ想い‡
ココロのけじめ
―――年も明け、1月に入り、学校がまた始まった。
正直、学校はめんどくさい。
でも、またみんなと騒いだりすることができるから、何だかんだで学校はあってよかったと思う。
「咲希~っ!!」
始業式の次の日。
学校に登校し、教室に向かおうとしていた時に、愛に会った。
「おはよっ!」
「おはよー♪」
そのまま擦れ違おうとした……が、前から首に腕を回され、そのまま私は後ろ向きで歩く状態に…。
「ちょっ…ち、遅刻しちゃう!チャイムなっちゃう!!」
「~♪」
私の言葉を軽く受け流し、下駄箱へ向かい、足を止める。
た、助かった。
でも……遅刻っ!!
「ねねっ、そろそろ行こ!本当に遅刻しちゃうっ;」
「ん~、わかった!」
心の中で、ホッと胸を撫で下ろすと、早足でわたりを歩き、廊下を歩き……。
1年生の下駄箱があるほうのわたりから来たため、D組……愛と結輝のクラスの前を通ることに。
「んじゃっ!」
「んじゃっ!じゃなくてっ!A組までついてきてくれないんかいっ」
ちなみに私はA組。
D組と離れ離れだから、放課中以外あまり会うことはない。
私はまた、早足で自分の教室に向かった。
そしたら……。
――ドキッ
う、うそ…。
B組とC組の間にある、わたり廊下の曲がり角を曲がってきた結輝。
擦れ…違っちゃった……。
目、合わせられなかったな…。
でも……嬉しい…!
朝から結輝に会えたために、私の心は少し明るくなった。
きっと結輝も、私なんて見ていないんだろうけど……ね。