‡キミ想い‡



お祭り、裕と来ても楽しそうだな。

きっと……。
きっと、兄妹みたいにはしゃぎながら、楽しいお祭りを過ごせるんだろう。


そんなことを考え、メールの文を打つ。



すると、頭にある言葉が過った。

「来年は2人で行こう」

……ダメだ。
やっぱり思い出してしまう。
いくらもう思い出だからといっても、本当ならば、今日は結輝と2人でここにいた筈だったから。




送信ボタンを押し、返信を待つ。

「裕とお祭り行ってみたい」

そんな内容を送った。
返信が来て、メールを開いてみる。


「行くなら、付き合ってからがいいな」


………これは、どういう意味なのだろうか??

少しずつ頭の中がぐるぐるし始める。


私達は周りの異性よりも仲がいい方だと思う。
でも、裕は別に私のことを好きだとは思っていないだろう。


漫画でよくある。

“自分”をどう思っているか聞いて、“妹みたい”と言われた主人公は、大抵失恋しているからだ。

読みすぎ……なのかな。



でも、私はメールに「行ってもいい」と送った。

それは……そう。





もしかしたら、私からの告白だったのかもしれない。





< 30 / 86 >

この作品をシェア

pagetop