‡キミ想い‡




「マジで?!いつの間に!!」

「埴輪と…!!」

何故か会話には真央里も参加していて、2人共から身を乗り出せられ、正直質問に答えずらい。


私は小さい頃から好きな人の話を他人にするのが苦手で、すぐに顔が赤くなるし、何を言っていいかわからなくなる。





数分たったところで話は終わり、私はふぅと息を吐いた。


こんなふうに人に話すのはいつぶりだろう…。
……多分、中1か中2以来だろうな。


私は中1の冬から中2の終わり頃まで、結輝とは違う人と付き合っていたことがあった。


知り合ったところは、とある携帯小説のサイト。

話しているうちに仲良くなり、付き合うことになったのだが、県が隣同士で中々会えないというのもあり、会ったのはたったの3回だけ。

要するに遠距離恋愛というやつだ。


だけど、中3に上がる前にお互いに好きな人が出来たために別れてしまった。


………そう。
その相手が結輝だった。



「今じゃ全部、思い出だけど……」


私には裕がいる……。

2人共、私は今…幸せだよ。
2人がいたから、今の私がいるんだ。


「裕……ずっと一緒だよ…」

もう、離れたりしたくない。
私は決めたから。
一生、裕と一緒にいるんだって…。





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