‡キミ想い‡
「電気消すよー」
私が声をかけると、数人からOKの返事が返ってきた。
……パチッ
カーテン+アルミホイル、そして背の高い段ボールにより、部屋は一気に真っ暗になった。
自分達が作り上げたことはわかっている。
だけど、これだけ暗くて草や井戸などが用意されているため、雰囲気のせいで少しだけ寒気を感じた。
私も早く自分の場所に行かなくちゃ……。
その時。
「……っ!!」
目の前にいきなりミイラ男――!!!!!
と思いきや、それは同じクラスの男子だった。
しかし、その男子はクラスの中で1番背が高く、わかっていてもビックリしてしまう…。
「ぉわっ!!」
あげく、私は段差に躓き転けそうになった。
は、恥ずかしすぎるっ……!!
「真央里ーっ」
「なにやってんだよ」
要約自分の配置にたどり着き、私達は小声で話す。
「お客さん入りまーす!!」
と、入り口から声がしたため、急いで私達は口を塞いだ。