‡キミ想い‡



家に帰り、私は携帯を開いた。
すると、私の彼氏、斉藤 結輝〈サイトウユウキ〉からメールがきていた。

「こんな時間に珍しいな…」

メールを開いてみると、思ってもいなかった言葉。

“もう終わりにしよう。バイバイ。泣くなよ”

付き合ってから8ヶ月。
こんなにも呆気なく、フラれるだなんて…。

「どうして?」

その言葉だけが、私の頭の中でぐるぐると回っていた。

それと同時に、我慢していたものが少しずつ溢れだして、私はすぐお風呂に入った。

「泣いちゃダメ…」

そう思っていても、次から次へと溢れてくる。



大好きなのに。

ただ、キミの傍にいたいだけなのに。

どうして上手くいかないんだろう。






< 5 / 86 >

この作品をシェア

pagetop