‡キミ想い‡



着いてから、私は目を疑った。
だって、目の前には眠っているようなひぃおばあちゃんがいたから。

頬を触ると、もうほとんど冷たくなっていて。

この時、初めて“死”と言うものを知った気がした。




「話せなかった」

その後悔が心に残って、余計悲しくなった。

最後に、一言だけでも話せていたら……。



もし…、今目の前にいる人が私の大切な人だったなら。
私はどうしていたのだろう……。





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